2011年8月10日水曜日

BRIXTON SPLASH and UK RIOT



先週末から月曜。1年ちょっとLDNに住んでいて今の所一番ショッキングな事件が起きたりいろいろあった。

土曜日、NOTTING HILL ARTS CLUBでDJしていい感じに盛り上がり(Big up to Russ)、その後CHINA TOWNに行って飯食って締めた。次の日、朝起きてNEWSを見てたらなんとロンドン北部TOTTENHAM地区が燃えていた。

事の発端はギャングの1人とされたMARK DUGGANが警察に射殺された事件でそれを追悼とする形でギャングメンバーが暴れ始めたのきっかけとなっている。この時点ではただけっこうでかい暴動になったなあとしか思ってなかった

そのままNEWSを横目にBRIXTONにて毎年行われてる街の商店街付近を中心としたプチフリーフェスティヴァル"BRIXTON SPLASH"に。


ここではサウンドシステムも点々と出してて、写真の所は前日一緒にDJしたRUSSやGLOBAL SOUND若手筆頭DJ、CAL JADERもやってたステージ。FUNKTION ONEでめちゃいい音鳴らしてた、、けど行ったときにはすでに通り抜けもしにくいほどの混雑状況に。しまいには去年のNOTTING HILL CARNIVALを彷彿させる、人ごみの中でデンジャラスハプニング(おそらく喧嘩でナイフかGUNか出した?)が起きて、近くの細い路地でJERK PORK食べてたらそこに人々が走り逃げこんで来て、"100人隊が行く!"的な状況(元テレ)に。。。結局しばらくしたらそこのステージの音も止まってしまった。

仕方がないのでそこから離れて他を堪能。JAMAICAN、CARIB出身が多いエリアなのでサウンドもDANCEHALL、REGGAEがほとんどを占めててJAMAICA国旗持って踊りまくる人多数。この時期にやるのも前日のJAMAICA INDEPENDENCE DAYも関係してるのもあるかも。


    

この映像の、WASSIE ONEがやっているステージがゴキゲンなOLDIES REGGAEを鳴らしていて一番ピースフルでいい感じだった

このフェスは19時で音もすべて止まり祭りも終了。。終わってからも街はお祭りムードで自分も友人の誕生日を祝いにとそのまま夜0時頃迄BRIXTONのPUBやJERK屋でワイワイした。

帰ってNEWSを見てみると、さっきまで自分がいたBRIXTONがえらい騒ぎに!!そのTOTTENHAMのRIOTに便乗したのか祭りの勢いで興奮したのかLOOTERS(窃盗者達)がさっきまで横を歩いていたCURRYSという大型電気屋を破壊してPCやらTVやらを盗み、駅前のFOOTLOCKERSやKFC、マクドナルドなどの窓ガラスを割りまくって燃やしてるという情報が入った。

同時にDALSTON(東ロンドンの、移民が多いエリア)でも小規模だがスポーツ用品店でスニーカーが略奪されたと情報が入る。

BRIXTONでラスタマンが射殺されたとかいろいろな噂が飛び交い、物騒な雰囲気に包まれた中月曜には夕方あたりからHACKNEY(東ロンドン)やCROYDON、CLAPHAM JUNCTION、EALING、PEKHAM...とドンドン暴動区域が広がっていき、ロンドン中が次々と燃えていった。

写真を撮りにいった友人らはギャングたちに囲まれてカメラを取られたり、撮影しようとしたらビンタされたりしたそうです。。。いわく、その暴動エリアは警察とキッズギャングの衝突や放火で退廃具合で街が北斗の拳状態に。。orz...

うちの近所エリアは東ロンドンのド真ん中でもムスリムエリアでラマダン中というのもあってか意外?にも静かで夜は駅前はほとんど人は歩いてなく、近隣の被害はまったくなかった。

こちらはHACKNEY CENTRALのカジノを襲撃してる画像。

次の日の朝のその場所。

緑のシャッターのコンビニ的店は中はぐちゃぐちゃ。朝10時頃の時点ではシャッター閉まってる店も多いが普通に営業してる店もちらほらあった。

次々に入ってくるニュースで個人的に最も悲しかったのはSONYの音源在庫倉庫でもあるPIASというディストリビューターと、CLAPHAM JUNCTIONにある老舗レゲエレコード屋DUB VENDORの隣のビルが放火されてしまったこと。。ただ、DUB VENDORはひとまずは大きな損害はないようで一安心。これには音楽における重要な財産が無意味な暴力によって損失されとても凹まされた。。。多くの大小問わないレーベルの在庫を失った。。なぜそこを狙ったんだ、、、、



    

しまいには郊外のBARMINGAMやLIVERPOOL、MANCHESTER、そしてBRISTOLまでもが暴動は飛び火。

現在は夏休み中だったキャメロン首相やロンドン市長が急遽戻り、警察も通常の倍以上派遣し厳重体制でいるが、一気にロンドンに部隊が来たため手薄になった郊外で暴動が起きててんやわんやの状況に。。

今回の犯行はキッズギャングを中心にほとんど無差別に略奪ばかり繰り返し、政治的な大義名分もないといわれている。なぜこんなことになってしまったのか。完全に暴れたいだけの便乗組もいるが、個人的にはやっぱり先の事件のこともあるけど深層的に社会構造的な問題がでかく、最近の大学への補助金カット、学費値上げデモ問題も含め、最貧困層階級の移民はまともな支援政策も受けれずろくな教育も受けれず仕事もなく、そうでなくとも先の未来が見えない若者のうっぷんが無意識の形で爆発した、というのがあると思う。昔からその人たちへの境遇はなにも変わっていないとイギリス人の友人もいっていた。
あと、自分が住んでいるEAST LONDONの例でいうと来年のオリンピックで開発が進み、彼らの地元にショッピングセンターができどんどん新参者が入って、彼らにとって居所が悪くなり、またしわ寄せが自分達にきていると思っての怒りもあると思う。


はけ口の一環としてGRIMEやROAD RAPなどの音楽に表れてるけど、金にはならず遊ぶ場所もほとんどない。カーニバルの時はここぞとばかりに出てくるけど。

無意味な暴動は許されるべきではないが、このような問題は環境は違えど日本も含め様々な国が抱えていること。非常に難しく複雑な問題なので説明ベタな自分はうまくまとめずらいけど、今後も状況が変わらなければ抱え続くし、人権に関わる事なのでとてもシリアスに思う。


もちろんポジティヴな側面もたくさんある国なので、最後に襲撃された街のその後のナイスな動きを紹介しときます

こちらはPEKHAMでガラスを割られ張り替えられた板を使ってPEKHAMの好きな部分をイラストや言葉でメッセージにしている記事

こちらは襲撃された次の日にすぐにボランティアが何人も集まって街を掃除する作戦を実行する映像
    


そして、今回の暴動が火種となって人種間の抗争などの新たな暴動に発展しないよう祈りたい。すでに昨日BARMINGAMでムスリム3人LOOTERSに車で跳ねられてかなり嫌なムード。。。まあ、何度もそんな経験を積んでいるこの国の住人らはタフなのでそうそうはないと思いますが。

水曜夜現在は町の様子はすでにとても落ち着いてます。

Hope for a good future...